A.言葉のちょい足しを意識してみましょう。
もし、あなたが「死にたい」と言った時に、それを冗談だと思っている人は、どんな考えでそう言っているのか、考えてみます。
「どうせこの人は死なないで生きているでしょう」や、「この人は死ねないでしょう」という、“死”を達成するかどうかの結果に着目してしまっているのです。
死にきれない時には、「結局言葉だけで言っていた」と思うだろうし、死にきれた時には、「あの言葉は本当だったんだ」と思うわけです。
つまり、「死にたい」を単品で使ってしまうと、“未来のあなたが生きているかどうか”に注目がいってしまい、今のあなたの辛さには気づいてもらえなくなってしまいます。
でも、あなたが言葉にした“死にたいくらい辛い気持ち”というのは冗談ではないし、嘘でもありません。
「死にたい」と言葉にする時は、
誰かに死にたいと伝えて、引き止めて欲しい時もある。
そうではなくても、死にたいくらい辛いよ、と理解して欲しい時もあります。
まずはそれを受け入れて欲しいのです。
それをふまえて、必要なのは、「死にたい」ではなく「死にたいくらい辛い」という言葉のちょい足しです。そうすれば、相手の注目を、今のあなたの気持ちに向けてもらえるかもしれません。
「死にたいくらい嫌なことがあった」
「死にたいくらい辛い」
そんな言葉のちょい足しを、意識してみましょう。
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