PSAはNFT！ポケカは今後どうなっていく？

PSA鑑定とNFT
PSAは10以外は無意味なのか？
今後のポケカバブル予想
まとめ
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PSA鑑定とNFT

ポケモンカードのPSA鑑定は、そのカードそのものの品質を確認し、1点から10点までの点数をつけ、それにシリアルナンバーを振り、偽物ではないことを証明した上で、そのカードが唯一無二のものであることを証明する鑑定です。

カードゲームといえば、これまでは自分のカードであっても他人のカードであっても区別されずに遊ばれてきましたが、それを区別できるようにしたのがPSA鑑定です。

同様に、NFTに関しても同じことが言えます。NFTは同じキャラクターやアイテムであっても、それぞれにナンバーが振られているため、唯一無二の個体として扱うことができます。

つまり、これまで唯一無二の個体として区別できなかったカードゲームをPSA鑑定に出すことによって、世界で1枚のそのカードとして位置付けや認識付けをすることができるようになっているので、それは要するに実在するカードをNFT化しているようなものだと思います。

厳密に言うと、NFTはデータのことを指すため、細かい定義付けで言えば少しズレがあるかもしれませんが、おおよそ非代替性のトークンであるということに変わりはないと思います。

PSAは10以外は無意味なのか？

PSAは最近の相場の傾向として、10以外は一気に価値が下がるとされていますが、10じゃないからと言って価値がないわけではありません。それぞれに番号が振られた非代替性のトークンとしての性質は変わっています。

最近の例として、マジックザギャザリングの世界で1枚しか存在しない指輪のカードがあります。それはPSA鑑定で9点とされましたが、なぜかというとおそらくセンタリングなど、買った人がどうにもできない要素によって9点だったのではないかと思います。

したがって、PSAの10点で存在するカードはまさにNFTとしてPSA 10点のそのカードに価値が生まれます。しかし、PSA 10点じゃなくてもカードの中身そのものに価値があれば、それは価値として認識されます。

つまり、たくさん存在するカードにおいては、PSA 10点であることが1つのアイデンティティとなりますし、数が少ない貴重なカードであれば、PSA鑑定の点数に関係なく、PSA鑑定そのものが唯一無二の証明としてアイデンティティとなるのです。

PSAによって価値が上がるのではなく、PSAによって価値が固定されるのです。

今後のポケカバブル予想

さて、その上で今後のポケカバブルに関して予想していきたいと思います。

PSA鑑定が広く認知されている現在、今後発売されるカードに関しては、状態の良いものはどんどんPSA10点を取得する傾向にあるでしょう。

その結果、PSA10点を取得すること自体が、素体（生身のカード）から大幅な価値上昇をもたらすことは少なくなるのではないかと思います。

逆に、昔のカード（いわゆる旧裏と呼ばれるカードや限定配布のカード）については、今後再生産されることはないため、現存する中で状態の良いものは限られています。

市場に増えることのないこれらのカードは、時間と共に価値が見出されていくことでしょう。

なお、8月に日本の横浜市で行われる世界大会の影響で、インバウンド需要により価格が上がるという予想もありますが、実際には多くのカードショップでPSAの買い取りが中止され、価格が大きく下落していることから、PSAのポケモンカード市場は一部の勢力によって簡単に価値が半分程度まで下がることができる市場であることが明らかになりました。

つまり、世界大会で価値が上がったとしても、再度カードショップが協力して買い取りを中止すれば、今後も市場が簡単に操作される可能性があることを考慮しておく必要があります。