BLSプロバイダーのライセンス取得への道

看護師

BLSプロバイダー資格とは?

日本で普及しているBLSの資格で、BLSプロバイダーという資格があります。

資格について日本ACLS協会によると、次のような内容です。

BLSの資格取得には、AHA(アメリカ心臓協会:American Heart Association)と提携しAHA公認ライセンスを発行できる団体にて各種講習を受講する必要があります。

AHAと正式に提携しているITC(国際トレーニング組織:International Trainig Center)である日本ACLS協会は、AHAの BLS(一次救命処置:Basic Life Support)、 ACLS(二次救命処置:Advanced Cardiovascular Life Support)、 PALS(Pediatric Advanced Life Support)、 PEARS(Pediatric Emergency Assessment Recognition, and Stabilization)、 また一般向けの ハートセイバーファーストエイドCPR AEDコースの受講者、およびそれぞれのコースのインストラクター等を養成しています。

(日本ACLS協会ガイドより)

つまりBLSプロバイダーコースという研修(実技)を受講して、修了テスト(筆記)を合格するとライセンスが取得できます。

日本国内でAHAの認可を受けている団体はいくつかありますが、その中でも僕は日本ACLS協会で取得することにしました!

深い理由はなく、ただ検索してヒットしたからです(笑)

なので、単に座学と実技演習を通して技術を身に着け、資格を取得することに重点を置くなら団体は身近なところでいいのではないかと思います。

事前準備編

【ライセンス取得に必要な準備】

ここからは、日本ACLS協会主催のBLSプロバイダーコースを想定して作成する記事です。他の団体で取得を検討している場合の内容を保証するものではありません。また、僕は日本ACLS協会からお小遣いなどを受け取っているわけではありませんので、ご了承ください。

BLSプロバイダーコースの受講の流れは下のようになります。

  1. 申し込み
  2. 必要物品の購入と予習
  3. 研修

ここから、各段階について細かいガイドをしていきますので、受講を検討している方は是非ご覧ください!

1.申し込み

BLSプロバイダーの資格を取るためには、先ほど紹介した研修を行ける必要があります。

まずは日本ACLS協会のホームページから研修の開催予定を確認します。

地域と候補の日程を入力して、検索をすれば自分の受けられそうな研修がリストとして出てきます。

そして希望の参加枠に空きがあれば、アカウントを作成して講座への申し込みをします。

支払いを完了したらもうドキドキの始まりです(笑)

ちなみに僕はクレジットカードで支払いをしました。

実際に申し込みをするまでの所要時間は10分程度ですが、研修の開催地や参加人数の空き状況によって自分の希望と調整が必要かもしれません・・・

【実際にBLSプロバイダー受講を準備してみた】

さて、実際に僕自身がBLSプロバイダーコースの受講に向けて準備をした様子を紹介していきます。

テキストの購入

テキストは楽天で購入しました。

Amazonでも売っているようなので、どちらで買っても大丈夫です!

僕はポイント重視で楽天のお買い物マラソン中に買いました(笑)

病棟の先輩などが貸してくれるケースもあるかと思うので、是非交渉してみましょう!

トレーニングマスクの購入

公式サイトには、

「マウスピース部を取り外しできるタイプ且つ一方向弁つき」のポケットマスク

という表記があります。

なんの事前知識もない僕が文字だけで想像していたのは、ビニールに息を吹き込む口がついている簡単なマスクでした。

しかし、実際に検索してみると公式のものはかなり大掛かりでした。

マウスピースとか、取り外しのとか、「もし変に違うやつを買ってしまったら嫌だなぁ」と思い、公式サイトのリンクから購入ページを探して購入しました!

研修の受講、テキスト、マスクで併せて約25000円でした!
まぁ必要な自己投資だと割り切っていきましょう!

予習

研修を受ける前にテキストの内容を予習しておくことが必要になります。

僕は当日の研修までの間に一通り目を通すことにしました!

筆記試験は持ち込み可能とテキストに記載があるので、内容を丸暗記するというよりは「どこに何が書いてあるか」を把握する形で十分かと思います。

BLSの当日の研修

ここからは実際にS田自身が受講したときの流れや状況について実況していきます!

会場に着いたら、受付をします。

名札のシールを渡されて、控え室に荷物を置いたら早速研修スタートです!

【実技研修】

動画の試聴をしながら、マネキンを使用して実技をしていく作業を繰り返していきます。

感染対策を強調されつつ1人に1体のお人形さんです。

そして受講生3人につき1人のインストラクターさんがついていて、手技の確認をしながらフィードバックしてくれます。

しかも同じプロセスも何度か繰り返して練習するため、もはや部活のような空気感で練習していました(笑)

手技に関しては

胸部圧迫→人口呼吸→実践を想定した流れでの救命

という流れで練習するので、基礎から応用まで練習できます。

僕は勝手にテツオという名前をつけて心の中でコミュニケーションしていました(笑)

名前の由来はありません、顔を見た感じのフィーリングです(笑)

チームダイナミクスという複数人で連携を取ってのの救命に関しては、感染対策の配慮としてそれぞれが自分用のマネキンを相手にしながら口頭と目視で連携をとるという方法で実施していました。

そしていよいよ成人のスキルチェックテストです。

1番心配なのは

□30回の胸骨圧迫を15~18秒の間で実施する

という項目でした。

目の前にはストップウォッチとチェックリストを持ったインストラクターさん。

そして横たわるテツオ。

完全に体内時計だけでビートを刻んでいかなければいけません。

緊張しつつもなんとか1発クリアです!

ふと運転免許教習の卒業検定を思い出しました(笑)

ここで一旦休憩・・・

少し長めの20分休憩を挟んでからは、乳児での蘇生のパートでした。

流れは成人と同様で、

それぞれの手技のトレーニング→異常発見からの一連の流れとしてトレーニング→2名での救命

という構成でした。

もし自分の子どもに何かあったら、冷静にこんな手技を出来るんだろうか。。。

と考えながら一通り練習し、乳児でのチェックテストです!

流れは成人の場合と同じですが、乳児の場合は2名での救命の際は両母指での圧迫が推奨されているため、1人での救命と2人での救命の両方を想定してテストをします。

結果は1発合格!

というか、部活のようにこんなに繰り返してやっていたら、身体で覚えているという感覚になります。

そして窒息の解除についての研修と乳児での実技を終えたら、実技の研修は終了です!

【最終関門の筆記試験】

筆記試験は選択式25問のテストで制限時間は25分です。

しかも、テキストとメモの持ち込みOKです。

わからない問題があればテキストを見ながら答えられます。

つまり最強です。

実際に解いてみて、

問題は知識を問いかける小問と事例を想定した問題によって構成されていました。

小問と事例問題の出題順序はランダムで、内容の単元もバラバラの配置という印象です。

内容は「え?こんなに簡単でいいの?」と感じるほどシンプルでした。

予習の段階で公式テキストを一周読んでいれば何も問題なく突破出来るかと思います。

正直、1つだけ問題文の日本語の意味がわからない問題がありました。

「これ和訳が不親切すぎるんじゃないの?」と深読みに深読みを繰り返して、ミスりました・・・

さて、S田の筆記試験の結果は・・・96点!!!

なんとまぁ、心に引っかかっていた問題を見事に間違えるとは・・・といった感想です。

それ以外はクリアです!

【修了証】

無事に研修を修了して、晴れてBLSプロバイダーの資格取得となります!

しかし、現在AHAのメンテナンス中とのことで、「修了証は自分でネットからダウンロードしてプリントしてください」という対応でした。

なかなか課金しているので、そのくらいはきちんと用意してほしいところではあります・・・・

ほんの少しの虚しさと、幾分かの達成感に包まれます。

こうしてBLSプロバイダーへの道は攻略しました。

まとめ

今回はBLSプロバイダーコースの受講を実況してみました。

この講座は現役看護師以外にも、救命に興味のある方や保育士や教員なども参加できるため、学校などで起きた急変に対応する可能性のある方は受講してみても良いかもしれません!

是非、人生の1つのキャリアとしてBLSプロバイダーを検討してみてはいかがでしょうか。

S田はこれからも様々な資格に挑戦していきますので、是非他の記事もご覧ください!

それではまた!

参考文献

日本ACLS協会ガイド BLSの資格はどこで取得できる?講習内容は?

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看護師S田さん
看護師S田さん

京都大学卒業後、とある病院で看護師として勤務しながら、看護師の知識向上のため、「ナースイッチ」を創設。日々臨床と研究を両立しながら看護に向き合っています。

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