「病棟で誰よりも動く」を半年間続けた結果

看護師

こんにちは、精神科ナースのS田です。

以前の記事でも紹介した通り、看護師としての僕の“強み”は勉強を継続できることでした。

しかし、それだけでは上手くいくわけではありません。

そんな僕が「病棟で誰よりも動く」を目標に半年間本気で続けた結果について、今回は記事にしていきます。

職場での関係に悩んでいたり、仕事での現状打破をしたい方に参考にしていただければと思います。

「病棟で誰よりも動く」ためにS田がしたこと

この目標を掲げたきっかけは、隣の病棟からフットワークの軽い先輩が来て、その先輩を追いかけようと思ったことです。

ただ「病棟で誰よりも動く」といっても、かなり抽象的な表現です。

では実際に何をしたか。

  1. 患者からのナースコールに徹底して飛んで行った
  2. ナースステーションに来た患者さんを真っ先に出迎えた
  3. 患者家族や病棟の“呼ばれ仕事”を真っ先に引き受けた
  4. 他のスタッフに「手伝えることありますか?」と聞いた

大きくこの4つです。シンプルに動き続けました。

ナースステーションの椅子にほとんど座らない日もよくありました。

それを根性で半年間続けてきました(そしておそらく今後も続けていきます)。

実際に半年間続けた感想

「病棟で誰よりも動く」ことを実践し始めてからは疲れる場面が多く、一日が終わると家ではヘトヘトで過ごすことになりました。

というのも、引き受ける仕事そのものが増えるため、自分自身がストレスを感じる場面や苦手な先輩に小言を言われる場面も増えたからです。

ちょうど2週間目くらいで、ストレスと疲労によって一度諦めかけました。

しかし、「それまでの自分がどの程度のフットワークで仕事を引き受けていたのか」という基準が既にわからなくなっていました。手を抜くことが出来ない僕は、溜まっていく疲れとストレスから逃げることも出来ずにこの目標に向けて走り続けることしかできませんでした。

しかし、1か月くらい経った時にはもう慣れていました。

慣れってコワいですね(笑)

そしてそのまま「病棟で誰よりも動く」ことを続けて気づけば半年。

ここからはそれによる変化について紹介していきます。

半年で起きた変化

周囲からの変化

周囲の変化については信頼という形で顕れてきました。

患者さんからは「いつも忙しそうだけど頑張っている人」「困った時に助けてくれるイメージ」「患者さんの近くにいる存在」という評価を実際に耳にします。

(直接言われるとかなり照れくさいです)

仕事の姿勢を見せることは、患者さんとの信頼関係の構築において「この人なら頼れる」と感じてもらう方法の一つです。

ただ、その分「S田さんに来てほしい」という精神科の陽性転移もちらほらあります。

また、スタッフ間の評価として“S田は一生懸命働いている人”というイメージをつけていくことが出来ました。

実際に先輩から「頑張ってるね」と声をかけてもらう機会も増え、後輩から「聞いてもいいですか?」と頼られる機会も増えました。

「S田さんは勉強が出来るのはわかるけど、勉強だけじゃダメなんだよ」という嫌味を耳にしなくなりました。

これは僕にとってかなり大きな進歩に感じます。

僕はたまたま勉強オタクなのでこのような嫌味を言われてきましたが、勉強が得意ではない方もまずはアクションから自分の評価を変えていけると思います。

自分の変化

フットワークを軽くして行動し続けると、自分の内面の変化として、自信が持てるようになります。

まず、フットワークが軽くなるとトラブルやミスに出会う場面そのものが増えます。患者さんと関わる機会や書類仕事を引き受ける場面も増えます。

“打席に立つ回数を増やす”ことになるため、その分、学ぶ機会も多くなります。

そして、学ぶたびに成長を実感できるため、その経験の一つ一つが自分の自信になっていきます。

自信がつくと、いい意味で周りからの影響を受けなくなります。

いわゆる“お局ナース”に小言を言われても「まあ僕の方が働いてるしなぁ」と思うことで、小言に一切耳を貸さずに過ごすことも出来ています。

(お局回避術みたいな記事を書いても面白そうです・・・)

このように、“打席に立つ回数が増える”ことで、一時的にストレスは増えますが、そのストレスを乗り越えることで自信がつき、周囲への影響からだんだん楽になっていきます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「病棟で誰よりも動く」というのは“打席に立つ回数を増やす”行為です。

その分始めはストレスもかかりますが、継続することによって得られるメリットも多くあります。

この内容は看護師以外の職業についても一部共通して言えることかと思います。

みなさんも今の自分から一皮むけたい時に、選択肢の一つとしてご検討ください!

それではまた!

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看護師S田さん
看護師S田さん

京都大学卒業後、とある病院で看護師として勤務しながら、看護師の知識向上のため、「ナースイッチ」を創設。日々臨床と研究を両立しながら看護に向き合っています。

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