ICUに配属されたけど、まず何から勉強したらわからない!
沢山参考書は売ってるけど、どれを選べばいいの?
という方向けに、
私が実際に新卒で読んでよかった参考本を紹介します。
1.クリティカルケア看護入門
先輩看護師におすすめされ、まず読んだ本です。
著者は、聖路加大学で助教を務めていらっしゃる卯野木健さんです。クリティカルケア領域では有名ですね。
なんといっても語り口調で書かれているので読みやすい!1~2時間で読めます。
ICUに配属されたら1番に読んでほしいです。
注目してほしいのが、サブタイトル!
「“声にならない訴え”を理解する」
これはICUで勤務する上で本当に大事です。
ICUでは挿管され鎮静状態にあるために、自身で訴えられない患者さんがほとんどです。深鎮静状態にあり意識がないからといって、看護師都合でケアを行ったり、プライバシーの配慮が足りないケアを行ったりすることは絶対にあってはなりません。
しかしながら、実際業務に追われると、そこが疎かになってしまうことがあります。実際に私も、配慮の足りないケアを行ってしまったことがあります。深く反省…。
そのため、この言葉は絶対に忘れてはならず、常にこの言葉を念頭に置きながら、患者さんファーストでケアに当たってほしいと思います。
タイトルにもあるように入門書なので、急性期看護に必要とされる全身管理のポイントが、呼吸、循環、意識レベル、鎮痛鎮静、せん妄などの項目に分けて簡潔に示されています。
2.ICUナースポケットブック
こちらはJSEPTIC看護部会監修の本です。
JSEPTIC は日本集中治療教育研究会のことで、ICUに配属されたらぜひ一度HPを検索してみてください。定期的にセミナーが開催されていたり、無料公開の教材がUPされていたりします。ぜひご活用ください。
リンク➡http://www.jseptic.com/
話が逸れましたが…
こちらの本は、クリティカルケア領域で必須の看護ケアと疾患の知識について全73項目を解説しています。名前にある通り、ポケットに入るサイズなので常に持ち歩くことが出来、辞書代わりにも使えます。メモ欄が沢山あるので、自施設のルールや特徴を付け足し、自分だけの1冊を作ることが出来ます!
最初は初めて見る処置や疾患ばかりで勉強が追い付いていないことが多く、さっと辞書代わりに見るにはピッタリでした。処置に必要な物品から介助の手順、観察ポイントまで簡潔に記載されています。フィジカルアセスメント・報告の仕方・モニターの見方などの基本的な事項から始まり、様々な医療機器についてまで幅広く記載されており、新人ICU看護師におすすめの1冊です。
3.ICU3年目ナースのノート
著者は、国際医療福祉大学成田病院で看護部長を務めていらっしゃる道又元裕さんです。道又さんもクリティカルケア領域で非常に有名ですね。私は看護師2年目で購入しました。
タイトルには3年目とありますが、もっと早く、1年目から読んでおけばよかった…!と後悔しました。なぜなら、フルカラーで図解が多く、重要ポイントが絞られているため読みやすい。内容も幅広く記載されています。
さすがにこれを読むだけで完璧!というほど深くは記載されていませんが、まずは基本的事項を広く身に付ける必要のある新人看護師にはぴったりだと思います。若手目線で書かれているので、新人看護師に限らず、指導者側の看護師が読んでもためになる本です。
まとめ
以上、おすすめの厳選3冊でした。
どの本を買えばいいか悩んでいる新人ICU看護師の皆さん、まずは有名な著者さんの参考書を読んでおけば間違いないと思います。ぜひ私のおすすめも参考にしてください!
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