本屋さんの看護師用テキスト、参考書のコーナー、めちゃめちゃ種類があってどれを選んだらいいかわからない!となりませんか。
脳外科と救急科の混合病棟にいた私が厳選したオススメのテキストをご紹介します。
1.病気がみえる vol.7脳・神経、病気がみえる vol.2 循環器
いわずと知れた名シリーズです。脳卒中などの患者さんは不整脈などの循環器疾患を持っている場合が多く、循環器と脳外科は切っても切り離せないので、両方ともすごく重宝しました。
もちろん救急科でも循環器の知識は必須です。
2.ねじ子とパン太郎のモニター心電図
心電図の基本から不整脈の種類、その状態や対応まで、森皆ねじ子さんのわかりやすいイラストとともにしっかり解説されています。
なにより良いのが便利なポケットサイズで、病院の制服のポケットにぴったり入るサイズだったことです。小さいのに内容がとても濃く、ちょっと困ったときにすぐに参照出来てとてもよかったです。
私の勤めていた病棟では、ほぼ全員がモニター心電図を装着していたので助かりました。CCUで勤務されていた先輩に教えてもらいましたが、その先輩曰く、CCUでもこの本で大体対応可能とのことでした。持ち歩いてすぐに参照できるものを探している場合はこちらがおすすめです。
3.知らないと危ない!病棟でよく使われる「くすり」
私が人生で一番出会ってよかったと思っている本です。
どの病棟でも絶対に使う薬を「降圧薬」「利尿薬」「睡眠薬・抗不安薬」など、17個の大きな項目に分けて解説しています。
それぞれの薬剤の機序、副作用、使用方法、禁忌、選択基準、観察やケアなどについて詳しい内容がイラスト付きで分かりやすく記載されています。
薬剤について、単発で調べるだけでは決して分からない体系的な理解ができて、根拠をもった看護実践に自信が持てるようになりました。
愛媛大学医学部附属病院薬剤部の先生方の著書となっており、相当の気合を感じる、全看護師に読んでほしい一生もののテキストになっています。
4.これならわかる!人工呼吸器の使い方
補助換気や酸素投与、人工呼吸器について、まったくの一から解説してくれます。人工呼吸器の仕組みや設定はもちろん、それに伴うケアや観察などパートに分け、詳しく解説しています。
フルカラーのイラスト付きで、若手看護師がつまづきがちな人工呼吸器の設定についてもすっと頭に入ってきました。
コロナ療養中の患者さんや、脳腫瘍のオペ時間が長く、抜管せずに帰室する患者さん、脳卒中で損傷が大きく呼吸器管理が必要な患者さんが多かったのですが、これ一冊でどの状態の患者さんにも対応できました。
まとめ
いかがでしょうか。脳外科、救急科と言ってはいますが、どの科でも使える、オールマイティーな知識を得ることができるテキスト達だと思っています。
もちろん向き不向きはあるとは思いますが、今回オススメしたテキストは、心から良かったと思っている本なので、書店で一度手に取っていただけたら嬉しいです。
なお、それぞれの著作について、利益相反は一切ありません。
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