前回の合格体験記の続きです。
今回は1次試験の論文対策や2次試験の面接対策についてお話しようと思います。
小論文
項目には
- 志望理由および保健学
- 看護学の知識
- 技能に関する自己アピールについて記入すること
- 自己アピールは各種検定や活動などの実績を自由に記述すること
とありました。
大学院に進学する理由、東大を選んだ理由、自分の研究テーマや関心領域、希望研究室と自身のテーマとの関連などが明確になるように記入しました。
自己アピールでは、学会参加歴、院内研究実施歴、英語論文をクリティークする機会への参加など、自身の活動の中で研究に役立ちそうな活動を選び記入しました。
課題論文
2023年度のテーマは「リアルワールドデータを用いた研究」についてでした。
1,600字以内と指定されており字数内で収まるようポイントを簡潔に述べる必要がありました。全く知識がない状態であったため、医中誌や図書館において文献検索し情報収集を行い、最終的に10本の文献を引用し論文を書きました。
教育コース履修希望書
東大では、希望者は保健師コースもしくは助産師コースを履修することが出来ます。
私は保健師コースを希望していたため、自身の研究テーマと保健師との関連性、コースを受講することによって得られるメリット(どのような能力が得られ、それが研究にどう影響するか)を書き提出しました。
面談対策
東大では、出願前に必ず希望する教室の教授と面談が必要です。
面談で聞かれた内容としては、
- 自己紹介
- なぜ東大か、なぜその教室を選んだか
- 研究したいテーマや関心領域、臨床疑問
- テーマに関して調べたこと、既にわかっていること、臨床現場に活かした知見はあるか
- 卒業研究や今行っている研究の内容
などです。
事前に教授がどのような研究をされているのかを調べ、自身の研究したいテーマとの関連が述べられるようにしておくと良いと思います。
また、自身の研究したいテーマに関してある程度文献検索を行っておくと良いです。私は十分に文献検討出来ていなかったため、訝しいと言われてしまいました。
確かに関心があるなら十分に調べておくべきだと反省しました。
上記の内容を論理的に述べることが出来、教室の研究テーマと大きくズレがなければ受験許可がおり、出願可能となります。
2次試験:面接対策
事前にQ&Aを作成し面接のシミュレーションを頭の中で何度か実施した上で臨みました。
人数の比率は1:10(各教室の教授)程度で、ズーム形式でした。
まず保健学に関する口頭試問がありました。画面上に表と説明文(英文数行)が表示され、それらから読み取れることを口頭で答えるような問題でした。まったくそのような問題が出ると予想していなかったため頭が真っ白になってしまいましたが、先生方は優しく聞いてくださりました…笑
次に課題論文に関する質問が何点かありました。
最後は自身の研究テーマに関して発表し、質問に回答しました。
計20分程度だったと思います。
以上が院試対策の実際の流れです。
社会人として働きながら院試勉強し準備を進めていくことがいかに大変かを痛感した1年半だったと思います。平日は疲れ果てて寝てしまうことも多く、夜勤明けに勉強しようと思っても睡魔に負ける日々でした。それでも無事合格することが出来たので、ぜひこの体験記を参考にし、大学院進学を目指していただければと思います。
Nur-switchでは他にも役立つ資格や知識について紹介しています。
是非ご覧ください!
最後まで読んでくださってありがとうございます!
それではまた!
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