新人看護師が6月を乗り切る魔法のコトバ

看護師

こんにちは、精神科ナースのS田です。

もうすぐ6月になり、就職したての新人さんもようやく基本的な業務を覚えてきた頃かと思います。

施設や病棟によって異なりますが、部屋持ち業務や処置などの手技を自立したり、「自分の仕事」を任せられて実施することが多い時期です。

「自分のこの判断は合ってるのかな?」

「こんな時どうすればいいのかな?」

「自分のやることは終わった気がするけど、見落としがないか不安だなぁ・・・」

と悩むことも多いかと思います。

実際に僕自身も、どう動いていいかわからないことが多かった時期です。

今回は僕自身が先輩への声掛けで実際に使っていた、後輩に言われたらコミュニケーションをとりやすいと感じた、使える一言を3つのシチュエーションで紹介していきたいと思います!

先輩への質問で成長するために必要なコトバ

自分のケアが合っているのか不安なとき、先輩にやっとの思いで声をかけた際に使える言葉です。

「私はこう考えています。先輩ならどう判断しますか?」

この一言のためにはまず自分なりのアセスメントが必要です。

学生時代から培ってきたアセスメント能力を実践に当てはめる練習期間が始まる6月は、自分の考えの答え合わせをしていくことが大切です。

先輩の方から答えを教えてくれることはほとんどありません!

重大なミスをしてから、「こう判断するべきでした」と言われるくらいしか答え合わせのタイミングは作れません。

困っている時にすぐに聞けない場合もありますが、自分と先輩のアセスメントを照らし合わせて確認することが成長のために重要です。

そして、ぜひ何人かの先輩に同じ質問をしてみてください。

おそらく先輩によって答えが違います。先輩によっては判断の根拠となるエビデンスを教えてくれるかもしれません。

きちんと実践能力を高めていく上で必要な姿勢です。

ちなみにこれは先輩になってからも、迷ったり悩んだ時にお互いに確認し合うことがあります。

そのためにお互いの“アセスメントの答え合わせ癖”を培っていくのも、この時期を乗り越えていく上で大切です。

迷子ちゃんにならないためのコトバ

※このコトバは病棟の性質(PNSなど)と、診療科にもよります※

部屋持ち業務を独り立ちし始めたこの時期の新人さんは“どこで何をしているのか、先輩が把握できない”ことがあります。

「あれ?〇〇さんどこいった?」と先輩が見失ってしまうのです。

それを防ぐために

「今から◇◇で○○してきます!」

と伝えましょう。

5月までは1日のタイムスケジュールを先輩が見てくれていたかもしれませんが、6月からは業務の予定を自分で発信することが求められます。

「こんなの言うのは当然でしょ」と感じると思いますが、実際に余裕のなさや焦りから伝えそびれて迷子ちゃんが発生するのです(笑)

ぜひ忘れずに所在やスケジュールは共有するようにしましょう!!!

業務を覚えてきたこの時期から、きちんと病棟で“チームの一員”として連携をとっていくよう意識していくことが必要と感じたので、あえて紹介しました。

僕も後輩の迷子ちゃんナースの居場所は、きちんと自分で発信できるように促しながら見守っています(笑)

積極的な意欲を示せる魔法のコトバ

仕事を少しずつ覚えてきたけれど、まだ出来ない業務も多いこれからの時期に先輩ナースとの関係をよりよく保ちつつ、業務への積極性を示せるコトバです。

「私に出来ること(手伝えること)ありますか?」

この言葉は最強です。

自分の業務がひと段落したけれど病棟のフロアがバタバタしている場合、自分だけやることがない人みたいになってしまいますね(笑)

実際には何をしていいかわからないからなのですが・・・

そのような際に、このコトバを言ってみましょう!

返ってくる反応としては

「これやって!」・・・と仕事をもらえることも

「この仕事終わったの?」・・・と先輩が注意喚起と確認をしてくれることも

「自分で探しなさい!!」・・・と突き放されることも

返答は先輩のキャラや余裕の度合いによって異なりますが、この言葉を繰り返し遣っていくと周囲からの視線が変わってきます。

これは本当です。

新人は成長のために、新人でないナースも他のメンバーのフォローのために使えるので、数年に渡って使い続けられるコトバです。

実際に僕もよく使っています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

タイトルは新人さんの6月にフォーカスを当てていますが、実際にはその後も長く使い続けられる表現です。

どうして6月なのかというと、1年目の僕の心が折れかけていたのが6月だったので、その時の経験や苦悩をもとに書いてみました!

今回はエビデンスではなく経験則に基づいた記事になってしまいましたが、このような病棟で実際に役立つ知識も発信していければと思います!!

Nur-switchの看護師スイッチでは他にも様々なお役立ち記事を掲載しているので、是非ご覧ください!

そして僕の日常を書き綴ったスイッチオフも是非のぞいてみてください(笑)

スイッチオフの記事はこちら

それではまた!

看護師S田さん
看護師S田さん

京都大学卒業後、とある病院で看護師として勤務しながら、看護師の知識向上のため、「ナースイッチ」を創設。日々臨床と研究を両立しながら看護に向き合っています。

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