精神科と「精神科以外のカラダの科」は大きく区別されていて、「精神科と身体科」や「精神科と一般科」と言われています。
ここではそれらの大きな違いについて触れながら、精神科どんなところなのかを紹介します。
精神科の特徴
精神科と身体科の決定的な違いは、患者さんの病状を「直接肉眼で見られないこと」です。
骨折ならレントゲンを撮れば確認できるし、糖尿病なら血液検査で血糖値を測れば参考に出来ますが、患者さんの気持ちがどのような状態なのかは直接視覚でとらえることはほとんど出来ません。
そんなときは患者さんの行動や言動から、患者さんの状態を客観的に把握しなければいけません。
明らかな暴言や粗暴行為があればすぐに察知できます。それ以外にも精神科では、「この人、突然ご飯食べなくなったな、調子悪いんかな」「この人、すごくテンション高い状態が続いているな」というちょっとした変化も敏感にキャッチして情報として把握することが必要です。
精神科の患者さんの特徴
精神科と他科の一番の違いとして、精神科の患者さんは
「治療をしたい」と思っている人はかなり少ない
ということが挙げられます。
これは経験則ですが、精神科の入院患者さんの多くが「入院させられた」「入院になっちゃった」ととらえています。
精神遅滞などにより自身の状態を判断出来ない場合や、疾患特性によって病識が欠如している場合も含めて、治療のためのコンプライアンス関係を築くのがとても難しいです。
“自分の病気に気づいていない”“自分の状態が悪いと気づけない”という患者さんに対して治療的介入をするのはとても難しいです。
逆にそこがとても面白くて、やりがいにもつながるところです!!!
精神科の病棟の特徴
精神科病棟には開放病棟と、閉鎖病棟があります。
閉鎖病棟ではいたるところに鍵がついており、患者さんは自由を制限された状態で入院することになります。
すこし聞こえは悪いかもしれませんが、患者さん自身の安全を守るために必要だと判断されれば、そのような対応をとる場合が多いです。
患者さんによって理由は様々ですが、希死念慮が強いために入院した場合などは離院(脱走)して自殺を図る可能性などもあるのです。
詳しい説明は別の記事で紹介しますが、精神科では仕事中に鍵の施錠に関してとても注意の必要な職業となります。
まとめ
精神科の看護師がどのような業務についているのか、少しでもイメージしていただけたらと思います。
実習だけではなかなかわからない分野ではありますが、「もし働くとしたら」という情報を今後も発信していきたいと思います!!
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