A.実は、大人になってからも数学って使うんです!!
大人になったら数学使わないじゃんかってよく耳にするし、患者さんによく聞かれたりします。子育てママが聞かれて困る質問ランキングでも「勉強する意味」は上位に挙がるのでは無いでしょうか。
「サインコサインタンジェント何か絶対使わないじゃん」と言われがちですが、京都大学出身の僕の答えは、大人になっても数学は使います。
厳密に言うと、大人になってから突然使いこなせなくなる人が多すぎるからそういった誤解が広がっているだけだと思っています。
僕が特にわかりやすい例として伝えるのが”因数分解”です。
どういうことかと言うと、例えば「かっこいい人」って内容があったとしたら、かっこいい人ってどんな人でしょうか?「背が高い人」とか「女性をリードできる人」とか「知的な人」とか「運動が得意な人」とか色々ありますよね。
この時にみなさんがやっているのが因数分解です。
「女性をリードできる人」をさらに因数分解していくと、例えば「扉を開けてあげる」とか「歩いてる時に車道側を歩く」とかそんな風にどんどん具体化していって、内容を細切れにしていくことができます。
そして、僕が患者さんにこの話をする時には最後に伝えていることがあります。
今、病気に悩んでいて「辛いよ、死にたいよ」って言うことがあるかもしれないけれど「辛い」って思う気持ちを因数分解できるようになったら、もう一歩前に進めるかもねって伝えます。
「辛い気持ち」って「何が辛いのかな」とか「どんなふうに辛いのかな」とか、辛い理由に関わっているのは「家庭環境」なのか「学校での友人関係」なのか、一緒に因数分解してみようかって関わっています。
因数がわかると、「これなら解決出来そう!」「まずはここからクリアしていこう」というように、実現可能な糸口を探すヒントがあるかもしれません。
みなさんも、自分の気持ちを因数分解してみてはいかがでしょうか。
コメント
初めてコメントします。
因数分解なんですね!目に鱗です。