看護師が色彩のプロ!?~輝くナースの活動紹介~Vol.4

看護師

こんにちは、今回で4回目の「輝くナースの活動紹介」企画です。

今回はアートメイクアーティストの櫻井グリコさんを紹介していきます。

色の扱いでは国内屈指の実力者と言われるグリコさんの魅力に迫っていきたいと思います。

(ちなみに、僕が実際にグリコさんのアートメイクの施術を受けてみた体験レポもあるので、是非お楽しみに!)

それではいきましょう!

櫻井グリコができるまで

―アートメイクの看護師になったきっかけはなんですか?

私は元々美容に興味があり美容師になりたいと思っていました。ところが家族の意向で、看護学校に進学することになり、卒業して看護師になりました。

看護師の免許を取ってからも美容領域で働くことに興味があったので、形成外科と皮膚科で3年半の病棟経験を積み、その後大手の美容クリニックに就職し7年間働いてきました。

看護師になってからも美容師の夢は諦めきれずに美容師の専門学校に2年間は通っていましたが、臨床との両立や様々な事情で美容師国家試験は受けられずに終わってしまいました。

でも、私にとって臨床経験で熱傷の患者さんを看ながら皮膚の構造や治癒過程について学び、美容師学校で色について本気で向き合ってきた時間があるからこそ、今のアートメイクアーティストとしての教養が身に付いたのではないかと思います。

(なるほど!かなりご苦労なさって、今の道にたどり着いたんですね。それぞれの領域で学んできたからこそ、科学的根拠に基づいたアートメイクを行うことが出来ているんですね!)

看護師が”色を学ぶ”世界

―色彩について、とてもこだわるようになったきっかけを教えてください。

アートメイクは、生身の人間に針で色を入れていく作業で、いわばタトゥーのような施術ですが、決定的な違いは”元々あるパーツに足し算する”ことです。

眉や唇などの元々ある部位に手を加えて容姿を整えることは、美容医療として医師の指導の元で行う医療行為に位置づけられています(美容整形の範疇になるので、医師法の適応となります)。

そのため医師、看護師、歯科医師の免許が無いと出来ません(歯科医師は唇のみ)。

この”元々あるパーツ”というのが重要で、人によって元々の唇の血色やくすみはそれぞれ個人差があります。そしてお客様の希望する仕上がりも様々です。

本当に必要な色を選択して、希望に合わせた仕上がりを実現するには、色についての知識は絶対に必要になるのです。

―そうなんですね!それで美容師学校の知識も生きてくるのですか?

はい。美容師を志して勉強していた時、髪を染めるために配色や色味について勉強するので、その時に学んだ色相環などの知識をアートメイクにも応用できそうだなぁと思いました。

―これほどご活躍なさっていたら、かなり”引っ張りだこ”ではありませんか?

おかげさまで、お客様の予約はたくさん埋まっている状況です。

最近では、数年前に入れたアートメイクを今風に直してほしいというオーダーが増えてきています。この2年ほどでのアートメイク技術の進歩は目まぐるしく、その時には最新技術だとしても1年もすれば過去の技術になってしまいます。

既にアートメイクが入っている状態からの施術スタートは、過去、現在、未来の全てを考慮しての技術、色選びになるので、まっさらな状態にアートメイクの施術をするよりもまた違った高度な知識と技術が必要になります。

そして、看護師は学生や病棟でわざわざ色について学ぶことがなく、機会もあまりありません。そこで私はアートメイクの領域で活躍していきたい看護師に向けても色彩の講習を行っています。

もちろん、私も海外のアートメイクの講師さんやタトゥーの彫り師さんの研修を受けて、日々情報とスキルはアップデートしていますよ!

アートメイクは勉強にとても時間とお金がかかります。かといって、単に高額なセミナーに参加すればいいというわけではなく、本当に必要な講習に必要な分の労力をかけて学んでいくことがとても大切です。

まとめ

今回は、アートメイクアーティストの櫻井グリコさんの活動紹介をさせていただきました。

本当にアツい想いをお持ちなのがとても伝わってくるお話でした。

そして、僕も2回のリップアートメイクを実際に施術してもらいました。

施術の際にはこれまでの経験のお話や、どのようなポイントにこだわって色や機材を選んでいるのかも詳しく聞かせていただきました。

日本のアートメイク業界を牽引する櫻井グリコさんからは、これからも目が離せません!

是非、各種SNSでご本人様の情報をチェックしてみてくださいね!

最後まで読んでくださってありがとうございます!

それではまた!

輝くナースの活動紹介の記事はこちら

アートメイクの体験記事はこちら

看護師S田さん

エビデンス中毒、いわゆる「エビ厨」を自称する京大出身の生意気な看護師。
「根拠に基づく看護(EBN)」の普及のためにNur-switchを設立し、論文レビュー記事から雑記ブログまで幅広く執筆。
臨床に立ちながら精力的に記事を更新中!

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