A.2つの一貫性がポイント!
これを相談してくださった質問者さんは、人に可愛がられる存在で居たいという会話の中でこのような話題になりました。
僕が考える「信頼できない人の特徴」には、2つの種類があると思います。
それが、”時間”と”空間”です。
「言っていたことが次の日になったら変わっている」と、同じ人なのに発言や態度がコロコロ変わってしまうと、あんまり信頼されないことがあります。これを、時間的な一貫性のなさと表現することにしてみます。
もう1つが空間的な一貫性のなさです。それは「この人と一緒にいる時にはこう言っているけれど、あの人と一緒にいる時にはこう言っている」など、場面によって言動や行動に一貫性がないことです。
しかし、これに関しては上手く使いこなす人のことを”世渡り上手”や”八方美人”なんて言ったりしますから、社会において必要な能力の1つでもあります。おそらく「本音と建前」を使い分けることが重要になっていて、「本音がコロコロ変わっているように見える」ことが信頼を損なう原因に繋がっているのでは無いかと思います。
(これについて明確な根拠があったらとても興味深いので、追って記事にもしていきたいです。)
これらの一貫性の無さの延長として”手のひら返し”と呼ばれる現象もありますね。
とはいえ、パーソナリティ障害の方にとっては、自我同一性を維持することが難しくなる症状があるため、「(そうしたい訳ではないけれど)自分を持てないから人に合わせる」という状況になって本人は辛い想いをすることもあります。
精神科の看護師は、そのような背景や裏側にまで目を配り、患者さんの本音と建前を見分けていくことも重要な役割になります。
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