最近とても話題になっているAIのサービスの一つである「Chat GPT」
会話型のAIが人からの会話型の質問に答えてくれるため、様々なサービスに応用されることが見込まれています。
もちろん僕らのようなサイトもそのうちの1つになるかもしれません。
しかし、著作権に関する問題や、内容の妥当性については注意が必要です。
ここでは、Chat GPTをブログに活用する上での注意点や、コツについて、実際にChat GPTに聞きながら紹介していきたいと思います。
この記事は2022.1.27に作成したものですが、読者様からのコメントや、OpenAIの規約の更新(2023.3.1)を受けて、2023.3.3に最終版の加筆をしています。
chatGPTで生成した文章の著作権はどこにある?
初めに結論から話すと、chatGPTで生成した文章の著作権は作成を依頼した本人に帰属します。
これは、chatGPTの開発元のopenAIが以下の記事で発している情報です。(2023年3月1日時点)
簡単に言うと、生成を依頼した文章については自分に著作権がありますが、同時にその責任も自分で負うことになる、ということです。
実は、過去に著作権はopenAIに帰属していた時期がありましたが、その後openAIが規約を変更したことによって、現在は著作権が作成依頼者に帰属されることになった、と言う経緯があります。
他の記事で「著作権はopenAIに帰属する」などと記載されているものがあるのは、そのためだと考えられます。
この記事では、現在の規約になった経緯など著作権についてわかりやすく説明し、リスクを抑えた扱い方についても解説します。
Chat GPTとは
そもそも、Chat GPTを知らない方のために、ご本人から説明してもらうと・・・
Chat GPTは、OpenAIが開発した大規模な自然言語処理モデルです。言語の生成タスクに特化しているため、人工知能による文章の自動生成に使用されています。Chat GPTは、大量のテキストデータから学習しているため、人間のような文章を生成することができます。
(参考:Chat GPT)
というように、質問した内容について会話形式で答えてくれるAIです。
AmazonのAlexaや、AppleのSiriなどのようなイメージです。
内容に関してはオンライン上にあるデータなどから収集しているため、書いてある内容が必ずしも正しいとは限らないというのが現在の出来栄えです。
しかし、文章の精度はかなり高いので、
「〇〇について2000文字で読書感想文を書いて」
「◇◇という映画のあらすじを教えて」
なんて頼めば、学校の調べものや学生のレポート課題は数分で終わってしまいます。
このようなことから、執筆に多くの時間を費やしてきたブロガーの方々にとっては、とても画期的なツールであることがわかります。
ちなみにChat GPT以外にも、BingAIやPerplexityなどの類似のサービスも有用ですね。
Chat GPTの著作権・注意点は?
「じゃあ実際にChat GPTでブログを作ろう!!」
というそこのあなた。
著作権についてきちんと把握していないと、かなり危ないことになりかねません。
そこでご本人に聞いてみると・・・
OpenAI APIサービスを使用する際には、OpenAIの使用許諾契約に同意する必要があります。この使用許諾には、APIを使用するために必要な権利が記載されています。著作権に関しては、APIを使用して生成されたコンテンツについて、OpenAIに対して著作権を許諾することになっています。また、使用許諾契約には、APIを使用して生成されたコンテンツを公開する場合には、OpenAIのロゴやブランド名を表示することが義務付けられています。使用許諾契約は詳細に読んで、使用目的や利用規約に沿って使用することが重要です。
(参考:Chat GPT)
つまり、AIの作成したテキストの著作権はAIが持っているというわけです。
Chat GPTの作成した文章だけをコピペして、掲載しまくるサイトなんて作ったら、それこそネットを監視しているAIに見つかってしまい、お𠮟りを受けてしまうことでしょう。
OpenAIによると、試験段階ではあるもののAIが作成した文書を判別するツールも開発中なんだとか・・・・
〈2023.3更新〉
2023.3.1に更新されたOpen AIの利用規約を読んでみると、
3. Content (a) Your Content. You may provide input to the Services (“Input”), and receive output generated and returned by the Services based on the Input (“Output”). Input and Output are collectively “Content.” As between the parties and to the extent permitted by applicable law, you own all Input, and subject to your compliance with these Terms, OpenAI hereby assigns to you all its right, title and interest in and to Output. OpenAI may use Content as necessary to provide and maintain the Services, comply with applicable law, and enforce our policies. You are responsible for Content, including for ensuring that it does not violate any applicable law or these Terms.
(引用元:OpenAI Terms of use)
これによると、出力した文書の権利と責任はあなたに譲ります。と書いてあります。
著作権侵害の恐怖のリスク
さて、ではChatGPTに書いてもらったものを組み合わせて文章を作成し、書籍やブログを作ることは可能なのでしょうか。
その答えは、「辞めておいた方が良い」です。
そもそも、AIはどのように文章を作成しているのかというと、オンライン上にある他の情報を収集して、それを参考にして作成しています。
そのためAIが出力する文章は既にある他の人の文章の真似事であることがほとんどです。
先ほど紹介したように、著作権についての責任は利用者にあるので、AIが誰かの文章を真似していて、それに気づかずに使用者が本やブログで使用していたことで、元の文章を作成した人に著作権侵害を訴えられたら、その責任も自分にかえってきます。
最近よくkindleなどでChatGPTだけに書かせた書籍を目にしますが、有料書籍の権利を侵害して商売していたとなると、かなりのおおごとになってしまいそうですね。
chatGPTでのブログ記事の作り方
「じゃあ、ChatGPTでブログ記事は作れないの?こんなに便利なのに…」
安心してください。chatGPTがブログ記事を全部書いてくれるわけではないですが、制作を助けてもらうことはできます。
ChatGPTで目次や項目のアイデアを生成して、それをもとに自身で執筆する分には権利侵害に該当しにくいかと思います。
このサイトでは、「AIに聞く」スタイルをとって、ChatGPTに記事制作を手伝ってもらっています。
具体的には以下のように、質問と回答をそのまま載せる形です。

たいてい、質問しても望んだ答えが一発で返ってくることはありません。何度か質問を繰り返して、納得のいく答えに辿り着きます。
そのChatGPTとのやりとりがそのまま記事になるというわけです。会話を見ているようで、テンポのいい記事が出来上がります。
答えはAIが出してくれるので、僕らニンゲンに必要なのは、
- みんなが気になっている質問を考えること
- そしてそれをAIが答えてくれるように上手に質問することです。
普段の生活やニュースから「なんでそうなっているんだろう?」「もっと詳しく知りたいな」という疑問が浮かんでくれば、どんどん記事が作れそうですね!
ただ大事なのは、ChatGPTからの回答部分を引用だとわかりやすく示すことです。自分が書いた記事に見せかけてAIの文章を載せた場合のリスクは、先に述べた通りです。
ちなみに、試しに僕が作成してみた記事はこちらです↓
引用するときの注意点とコツ
ここからは、Chat GPTを使用してコンテンツを制作するときに引用するコツを詳しく紹介していきます。
著作権について気をつけつつ、ChatGPTを自分のコンテンの補助として利用する場合の注意点です。(著作権侵害上等!全文GPTで作る!という方以外の方は参考にしてみてください。)
そもそも引用については、著作権法32条にその記述があり、一般に咀嚼すると
- あきらかにする(引用部分とその引用元を明確に記載する)
- いじらない(引用文は加工しないで掲載する)
- 引用をメインにしない(主従関係を明確にする→例えば引用の文字数が半分を超えない)
この原則を守る必要があります。
ここで問題なのが、Chat GPTに同じ質問をしても回答の言い回しに差があることがあるため、再現性には欠けてしまうことです。
そのため、引用元を参照した時に再現性が低いというのが課題です。
そこで僕らNur-switchでは、上に載せた文章のように「参考」という表記を用いてChat GPTの記述部分を明確に区別し、「Chat GPTを使用した」ことを明記することで対応しています。。
(おそらく、行為自体は「引用」ですが、見た人が引用元で全く同じ内容を辿れないという点から、引用ではなく参考という表現が今の人間にとっては適切かもしれません。)
そして、他者の著作物を引用する上で重要なのが、主従関係です。
文章における「主」と「従」の関係を明確にして、主たる文章が全体の多くを占めることが必要になります。
つまり、僕がこの記事のほとんどを入力して書いているように、結局のところ参考にはなるけれど、扱う人の能力も前提には必要ということです。
引用については、著作権法32条にその記述があり、一般に咀嚼すると
- あきらかにする(引用部分とその引用元を明確に記載する)
- いじらない(引用文は加工しないで掲載する)
- 引用をメインにしない(主従関係を明確にする→例えば引用の文字数が半分を超えない)
この原則を守る必要があります。
要するに、
AIが勝手にブログを作ってくれる!というほど甘い話ではないようです。
また、AIの生成する文章そのものの妥当性は担保されていないので、YMYLと呼ばれるジャンルでの活用は本当に気を付けてください。
AIが勝手に作ってくれる!
というほど甘い話ではないようです。
AI乱立時代にブログで生き抜いていくには
さて、今回Chat GPTについて紹介した上で、おそらくNur-switchも力を借りていくことになるかと考えています。そして今後は今まで以上に僕らのようなサイトが増えていくことがあるかと思います。
ここまで読んでいる皆さんにとっても、役に立つ部分と使い方に注意が必要な部分とがあるかと思います。
これからさらに様々なAIサービスが普及していく中で、僕らNur-switchは今後も絶対にAI社会で勝ち残っていく自信があります。
理由は3つ。
- エビデンスのある医学的根拠に基づいて、国家資格保有者が記事を作成しているから。
- 人間でしか出来ない実際の体験や経験、悩みや疑問をもとに記事を作成しているので、読者に寄り添うことが出来るから。
- 看護師という職業は今後も人と人との関わりで存在価値を持っていくから。
AIは人間の感情についてはまだ明示することが出来ません。
そこで僕らはこれからも、生の経験や悩みを明確な科学的根拠に基づいて届けていきます。
そう、再現性のある引用元を辿れるように。
今後、AIはさらに発展していくことが予想されます。
今後、AIはさらに発展していくことが予想されます。
そうなれば重宝されるのは、AIへの指示出しを的確に行える人材か、人間ならではの関わりのできる人材です。
これからは人間とAIの共存や住み分けが大きな鍵を握る時代になりそうです。
なんだかワクワクしますね。
まとめ
とても便利で画期的なツールであるChat GPTですが、その使い方には細心の注意が必要になりそうです。
不自然な文章や、倫理的に不適切な内容も生成されてしまうようなので、まだまだ今後の発展も楽しみですね。
便利な道具こそ、適切に使いこなしていきたいところです。
Nur-switchでは他にも役立つ資格や知識について紹介しています。
是非ご覧ください!
最後まで読んでくださってありがとうございます!
それではまた!
【参考】
Chat GPT
OpenAI利用規約(最終閲覧2023.3.3)
コメント
著作権について間違っていませんか?
https://qiita.com/autotaker1984/items/5b5ac8c01d11fbbbc4a7
を読むと
OpenAI APIの利用規約1ではプロンプトを入力した人に帰属
とあります。
ただ、英語なので実際の解釈は不明です。
saluti