【S田の小言】”カイリ”について

S田の日常

この記事は僕の臨床に対する些細な小言を綴ってみたいと思います。

自分の中で今後さらに深めたい内容、みなさんにも共通している悩みなのか知りたい内容なんかを発信していきます。

さて、最近の僕は解離について考えることが多いです。

解離というのは、解離性障害と名の付く疾患として4種類の症状が存在します。

(その内容は今後記事でまとめます。)

ただ、これまで臨床で多く目にしてきた患者さんの中には、自分に都合の悪いことがあると「覚えていない」とシラを切り、その際に”カイリ”として症状であると訴えます。

全てがそのような内容ではないと思いますし、そのような患者さんを悪く言いたいわけではありません。しかし、現象に根拠を求めてしまう僕自身の性格上、気になってしまうことが多いです・・・

心神喪失状態になるほど錯乱していた、激怒していた、絶望していた等の客観的な評価指標があるなら僕らもアセスメントに役立てられるのですが・・・んー・・・と思う場面も多々見かけてきました。

当人がその時の行動や言動について「覚えていない」と思っているのかどうかは当事者にしかわからない主観的な内容です。

みなさんはこのような現場に出会った時、どのように対応していますか?

ちなみに僕が実践していることが1つあります。

それは、患者さんの状態が落ち着いて、振り返りが出来る状態になった時に「あの時こんな様子だったけど、覚えていますか?どこまで思い出せますか?」と質問してみるようにしています。

もちろん患者さんによって、“カイリ”中に起こした出来事によって返答は異なりますが、記憶の有無はアセスメントの重要な観察ポイントなのかな~と考えています。

今後も臨床で見かける疑問や不思議な出来事に「なんでだろう」を向けて記事にしていきたいと思いますので、引き続きNur-switchをよろしくお願いします!

それではまた!

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看護師S田さん
看護師S田さん

京都大学卒業後、とある病院で看護師として勤務しながら、看護師の知識向上のため、「ナースイッチ」を創設。日々臨床と研究を両立しながら看護に向き合っています。

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