精神看護看護師が『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』読んでみた。

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みなさんは生活の中で、怒ることはありますか?

無いと答える方は少ないかと思いますが、怒りという感情についての知識をきちんと学習している方も少ないのではないかと思います。

この記事では、日常でストレス社会を生き抜いている皆さんに、怒りとの向き合い方と伝え方について解説している『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』という書籍をレビューしていきます!

S田的な評価

読みやすさ・・・  ★★★★★

おもしろさ・・・  ★★★★☆

かなりとっつきやすい内容で、一般向けの内容になっています。

それではまいりましょう!

『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』の中身

この書籍では、アンガーマネジメントについての基本的な知識や感情のコントロールのコツ、想いの伝え方について分かりやすく解説しています。

構成としてはPart1~7とEpilogue(エピローグ)に分かれていて、

Part1~3は怒りという感情と、人の特徴についてイラスト付きの解説があります。

Part4~7は怒りやその前提となる感情について上手に伝える表現が具体的なシチュエーションやフレーズも含めて紹介されています。

エピローグでは、アンガーマネジメントとして活用できる具体的なテクニックを紹介しています。

解説部分ではイラスト付きでイメージしやすい内容になっていて、シーン別の事例紹介では間違った対応例も書かれているので、かなりテンポよく読みやすい内容となっています。

S田的なみどころ①

僕がこの本を読んで、少し救われる気持ちになったところを紹介します。

Part1で解説されている“怒りの4つの特徴”として、

  1. 怒りは高いところから低いところへ流れる
  2. 怒りは伝染する
  3. 身近な対象ほど強くなる
  4. 行動を起こすモチベーションにもなる

という4つの特徴が紹介されています。

注目したいのが、この4つの特徴のうち2つは怒りのポジティブな側面に着目して解説されていることです。

怒りの感情と聞くと良くないイメージを抱きがちですが、特にこの4番目のモチベーションにすることについてはかなり前向きに実感することが出来ました。

「悔しいからやってやる!」「頑張って見返してやる!」という感情は、かなり大きなバネとしての原動力に繋がります。実際に僕自身もこの考えには大きく影響されてモチベーションに繋げています。

S田的なみどころ②

僕的なみどころ②は、本書のPart6.7で紹介されているシーン別のフレーズ紹介です。

ここでは“こんな相手に自分の感情を上手に伝える例”としていくつもの事例が紹介されています。

少し面白い読み物として読んでみてください。

僕は職場の同期と一緒に「これ使えるかもね」や「え~、こんなことあるの?」なんて言いながら楽しく読ませてもらいました。

仕事編では

“部下の言葉づかいがなれなれしい”や“注意するとすぐすねてしまう相手に言葉をかけたい”

などの仕事上でのコミュニケーションを中心に事例として紹介されているので、職種に関わらず社会人の方ならみなさん活用できるシーンがいくつかあるかと思います。

また、プライベート編では

“容姿のことで傷つくことを言われた”や“頼んだ注文がこない”

などの、誰もが出会う些細なイライラについての事例が紹介されています。クスッと笑ってしまうような事例などもあるので、楽しみながら読むことが出来ます。

このような具体的なシチュエーションも含めて、是非自分の身の回りの出来事を想像しながら読んでみてください!

まとめ

いかがだったでしょうか。

精神科看護以外のサービス業などにも活用出来るアンガーマネジメントという領域について、入門として分かりやすく理解してテンポよく読める一冊かと思います。

日頃のストレスとの向き合い方に悩んでいる方は、是非手に取って読んでみてください。

それではまた!

【参考書籍・サイト】

戸田久実『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』

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看護師S田さん
看護師S田さん

京都大学卒業後、とある病院で看護師として勤務しながら、看護師の知識向上のため、「ナースイッチ」を創設。日々臨床と研究を両立しながら看護に向き合っています。

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