一人前の精神科ナースになるまで 新人精神科看護師は「何を学ぶべき?」

あいまいにしない精神科看護
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新人看護師さんが精神科に入ってから、

どんなことを知っておけばいいのかわからない!

何を勉強していいかわからない!

とりあえずそれっぽいテキストを買ってみたけどこれで十分なのか不安。

病気、薬、看護ケア、どこから手をつけていいのかわからない。

そんな方のために、この記事では知識として何を理解していけば良いのかをご紹介します!

精神科看護の学習において学ぶ分野を大きく3つに分けて見ていきましょう!!

患者さんの状況に関わる内容

メンタルステータスイグザミネーション

なんかのゲームの必殺技みたいですよね(笑)

何を示しているのかすぐに想像つかないかもしれません・・・

人には意識・意欲・感情の分野において様々なものを知覚して認識しています。

精神科で出会う患者さんはこれらの機能に障害が出てしまっている場合があり、それを適切に把握することが必要になります。

一言でいうと、心の読み取り方についての勉強です。

「心電図の読み方」「血液検査のデータの読み方」と同じくらい精神科では重要で基本的なところになります。

患者さんの精神状態を表す用語を適切に覚えていないと、カルテの記録にも苦労します・・・

これらの理由からS田が真っ先にオススメする学習領域はメンタルステータスイグザミネーションになります。

そのために、まずこの本は必須で持っておきたいところです!!

精神疾患について

言うまでもなく、精神疾患についての学習も必須科目です。

正直、全部を理解するには膨大な時間がかかります。

そして、暗記までは看護師には求められていません。

おおまかに、臨床でよく出会う疾患について把握したうえで、知らないことがあったらすぐに頼れるテキストを1冊持っておくのがオススメの対応です。

ちなみに僕が疾患について頼りにしているテキストはこちら↓

治療に関わる内容

薬のこと

治療に関して最も看護師の課題になるのは薬についてです。(S田調べ)

患者さんへの治療に関する内容は絶対に学習するべき内容ですが、特に薬剤療法に関しては看護師が配薬を行って直接関わる部分なので、看護師のミスや知識不足が大きなダメージになりかねません。

そして、数字の暗記に頼ってしまうとかなりハードになってしまいます。

薬は毎回の配薬の時に意識して思い出すトレーニングをすることで知識が定着していきます。

CBTなどの精神・心理療法

精神療法や心理療法に関しては、看護師の専門範囲ではないのですが、理解は必要です。

どのような患者さんにどのような介入が行われているのか、把握することで受け持ちの患者さんの状況を把握することが出来ます。

特に、曝露療法の際には患者さんのストレスはかなり大きくなりますし、SSTの介入をしている患者さんには、日頃の関わりの際に気持ちの言語化を促すように看護師が意識する場面もあります。

ECT

高速道路での自動料金所ではありません!

修正電気けいれん療法という治療法です。

精神科の中でも限られた病院で実施される、特殊な治療になります。

実際に関わる方もそうでない方も、知っておくことが必要な内容になります。

(ちなみにS田の病院ではECTは実施していませんでした。)

看護師の対応に関わる内容

看護師自身が備えておくべき専門的な技術や知識としてはこの3つがあります。

CVPPP

読み方は「しーぶいとりぷるぴー」で、日本語では「包括的暴力防止プログラム」と言われています。

わかりやすく言うと、“暴れる患者さんと看護師自身を護るための精神科護身術”という感じです。

患者さんに掴まれた時の対応や、暴れる患者さんを看護師数名で抑える時の方法が理論的にまとめられています。

臨床に出る精神科看護師(特に急性期や救急)でこの技術を持っていない人は、かなりまずいです。というか院内研修などで全員が身に着ける技術です。

一人前になるためにというより、精神科看護師としては必須科目です。

アサーション

患者さんとの関わりがとても重要な意味を持つのが精神科です。

関わる時には、患者さんに必要なことを“伝える”場面があります。

必ずしも患者さんにとって「良い話」ではないのが現状です。

そんな時に、相手を尊重しつつこちらの意見を伝える技術が必要です。

それがアサーションというコミュニケーション技術です。

アサーティブな関係づくりが出来るかどうかが精神科看護師としての腕の見せ所ですね!

アンガーマネジメント

精神科の看護師をしていると、患者さんの症状の矛先が看護師に向くこともあります。

私達にとって「明らかに理不尽」な内容であったとしても、一旦話を聞かなければいけません。

そんな時に、自分の感情と向き合うことになります。

いかにイライラを鎮めるか、どう気分を切り替えるか。

アンガーマネジメントはそんな怒りのコントロールをするための技術です。

一人前の精神科看護師は、自分の感情を患者さんにぶつけるようなことをせずに、本当に必要な内容を適切に伝えます。

もちろん人間なので、ナースステーションでは悶々とした気持ちを同僚に伝えるのはセーフです(笑)

(僕にとってもかなり難しいですが!!!)

まとめ

精神科看護師として働きながら、Nur-switchというサイトを運営してきたS田が、各領域から「一人前の精神科看護師になるために」必要な項目を選定してみました。

このサイトでは、これらの知識や技術について体験談も含めて解説しています。

是非他の記事も読んでいってください!!

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看護師S田さん

エビデンス中毒、いわゆる「エビ厨」を自称する京大出身の生意気な看護師。
「根拠に基づく看護(EBN)」の普及のためにNur-switchを設立し、論文レビュー記事から雑記ブログまで幅広く執筆。
臨床に立ちながら精力的に記事を更新中!

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