「任せる技術」読んでみた

こんにちは!

Nur-switchで密かな人気を集めつつある僕の書籍レビューです。

今回は本屋さんで目について購入した小倉広さんの「任せる技術 わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん」という書籍を紹介してみたいと思います。

この本は会社の上司としての心構えや立ち回りを指南する書籍です。

看護師といえども、病棟で勤務する以上は組織の一員です。

そこで、今回は組織で働く看護師としての心構えと、精神科ナースのS田的に気になった内容を紹介していきたいと思います!

本の紹介

この本は社会人として“人に任せる”ことに着目して、実践的な経験に基づいてChapter0~7に分けて書かれています。

人に仕事を任せるときの心得や内容、実際に任せるときの言葉の遣い方についても細かく例を挙げて紹介されているので、きちんと理解すれば自分でも活用できる内容になっています。

そして本の中には「ムリをして成長した体験」のワークシートや、人生のビジョンワークシートなど、実際に自分を顧みるためのワークシートがいくつかあるので、自分の立場や環境を振り返りながら読み進めることが出来ます。

部下が自分に矢印を向けるために必要なことワークシートでは、実際に自分の部下について整理しながら表を埋めることで自分の今後の関係構築にも役立つかと思います!

問題の原因や解決を自分に向けるという意味で“矢印を自分に向ける”ことの大切だが解説されているので、とても参考になります。

ここからは、実際にこの本に記されている内容で、僕が自分なりに深めてみたい2つの内容について紹介し、実際に僕の目線でコメントしてみたいと思います。

“失敗する権利”と“ムリをさせる”こと

1つ目はChapter1-03のところで出てくる表現で、失敗する権利を奪ってはいけないという内容です。

(以下引用)

“子供は野山を駆け回り、転び、膝をすりむく中で多くの学習をする。その体験を何一つしたことのない子供は危険だ。転んだ時の痛み、恐怖を知らない。それを回避する術を知らない。だから、いきなり骨折をしてしまうリスクが高いのだ。仕事においても同じことが言えるだろう。上司は部下に膝をすりむく経験を積ませてあげなければならない。つまりはムリを承知で任せる。そこから始めなくてはならないのだ。”

そして2つ目はChapter1-02では筋トレを例にして、ムリを経験することで脳の筋肉も成長するという表現です。

詳しい内容については実際に本を手に取って読んでみてください!

この2つの表現について、経営者(先輩や上司)としての見方と、精神科ナースとしての見方をまとめてみたいと思います。

上司としてのS田の目線

経営者(先輩や上司として)のS田の見解を述べていきたいと思います。

僕自身は他の記事でも書いているように、精神科の看護師をしながらいくつかの事業に取り組んでいます。物販の事業ではせどりからスタートして、今では事業として人を雇う立場になりました。IT事業では思い描いたアイデアをもとに実現するためのチームを作り、実際にチームで動いています。このNur-switchも、「上司部下」という上下関係ではないものの、ハードルを設定して仕事を任せることで運営しています。

そんな僕にとっては、このように“失敗をさせる”というのはすごく重要だけれど、実践をするのはかなり難しいと思います。

失敗して学んでもらうには、失敗込みで結果としてプラスになるようなフォローと、「どこまでなら失敗しても許容出来るか」の限界設定が必要になります。

そのため自分が許容出来るかどうか、他のチームメンバーが許容出来るかどうか、仕事の内容的に可能か、などの多くの要素を加味して「失敗させる環境」を整えなければなりません。

つまり、「後輩や部下に失敗させる上司」「ムリをさせる上司」はそれだけ部下のキャパと周囲のキャパを理解している人なのです。

僕もこのことですごく悩む時期があります。

しかし、まずは「矢印を自分に向けて」見直していきたいと思います。

精神科看護師としてのS田の目線

精神科ナース的な目線でこの2つの表現についてコメントしてみたいと思います。

この書籍では“野山を駆け回る子供”を例に部下について書かれていますが、実際に“野山を駆け回る子供”そのものに焦点を当ててみましょう。

子どもは膝をすりむく経験によって痛みや恐怖を知ります。これは日常におけるストレスについても同様だと僕は考えています。

日々の些細なストレスへの対処方法や耐性があるからこそ、ライフイベントにおける大きなストレスにも対応していく能力が養われるのです。

入学試験、就職試験、転職、結婚、身近な人の死…多くのライフイベントを乗り越える上で、膝をすりむく体験による耐性と、ムリをすることで許容範囲を広げていくことが大切なのだと思います。

つまり親は子どもの失敗する権利を取り上げてはいけません。

また、ムリをさせないことで成長のチャンスを奪ってはいけません。

そうして痛みを知らない子どもが成長過程で大きな困難やストレスに出会ったとき、そのストレス耐性のキャパを超えて精神疾患になってしまうこともあるのです。

ストレス過多によりうつ病の発症や、不適切な発散方法による適応障害など、様々な精神疾患に発展しかねないのです。

これは本当に個人的な見解ですが、精神科に受診している患者さんの中には、膝をすりむく経験をしてきていない人も多くいます。

その結果、膝をすりむくことすらも恐れ、ストレス耐性も本当に低い状態になってしまうのです。

まとめ

この本に書かれている内容は、ビジネスに関して部下を育てるだけでなく、子どもを育てていくという視点でも大変参考になることが多いです。

また、ワークシートを通して実際に“自分に矢印を向ける”ことが出来るので、1冊を読み終える時には少し自分や周囲への見方が変わるかもしれません!

僕自身はすごく良い影響を受けたと感じています。

気になった方は是非下のリンクから見てみてください。

また、スイッチオフでは他にも様々な書籍を紹介しているので、是非そちらもご覧ください!

参考書籍

任せる技術 わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん 小倉広

こちらもおすすめ

看護師S田さん
看護師S田さん

京都大学卒業後、とある病院で看護師として勤務しながら、看護師の知識向上のため、「ナースイッチ」を創設。日々臨床と研究を両立しながら看護に向き合っています。

Follow me!

コメントを残す