副作用はある?ICU看護師が語るコロナワクチンの特徴

こんにちは。

先日はコロナ病棟について紹介させて頂きました。第4波が押し寄せている今日この頃、コロナワクチンの早急な普及が求められていますが、世界と比較して日本は接種がまだ中々進んでいないのが現状です。

ワクチン接種により感染予防・重症化防止効果が期待される一方で、今話題となっている副反応について不安を抱く方も多いと思います。

そこで、医療従事者であるため一足先にコロナワクチンを接種した私が、副反応の経過を1例として報告したいと思います。

コロナワクチンの種類

そもそもワクチンとは、“あらかじめ身体に反応を起こさせておき、実際にウイルスや細菌などの病原体がからだに侵入しようとしたときにすぐに反応できるようにさせる医薬品”のことを指します。

種類としては以下があります。

日本国内で唯一承認を受け導入されている:ファイザー社のmRNAワクチン

ワクチン供給を受ける契約済み・現在承認待ち:モデルナ社、アストラゼネカ社

期待される効果

本日はファイザー社のコミナティについて紹介します。コミナティは筋肉注射で、接種回数は2回、接種間隔は21日間です。

mRNAという遺伝情報を運ぶ設計図が、コロナウイルスのスパイク蛋白(コロナウイルスの表面の突起部分)を作る指示を伝える役割を果たします。このスパイク蛋白に対する抗体が作られることで免疫を獲得することが出来ます。

生きたウイルスを接種するわけでなく、ワクチン接種により感染することはないです。また、遺伝情報を接種するといっても、それにより人間の遺伝情報に変化が加わるわけではありません。

臨床試験では、95%という発症予防効果を認めています。この数字は、ワクチンを接種した人の方が接種しなかった人より、95%発症リスクが低かったと解釈します。ワクチンを打った100名中95名は発症しないという意味ではありませんので注意が必要です。

最近では、発症リスクを低下させるたけでなく、感染リスクも低下させることもわかってきています。アメリカCDCの機関誌MMWRに掲載された報告では、“症状の有無にかかわらず、ワクチンを2回接種し14日以上たった人には90%の感染予防効果”が示されています。

また、懸念されている変異株にも効果が期待出来るそうです。

 

副反応

主要な副反応としては、接種部疼痛・発赤・腫脹(84%)、頭痛(55%)、発熱(14%)など。

他には、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、嘔気などの出現が予想されます。

2回目接種後や、若年層(特に女性)で副反応が出やすいことがわかってきています。

上記図は厚生労働省の調査報告書からの引用ですが、この図を見ると、

  • 発熱、頭痛、全身倦怠感は1回目よりも2回目接種後の方が、発生率が高い
  • 特に、若年層での発生率が高くなる傾向がある
  • 回数や年齢層関係なく、接触後の疼痛は出現しやすい

ということがわかります。

稀にアナフィラキシーショックを起こす場合がありますが、医療者が迅速に対処するため、そこまで心配はいらないでしょう。

※副反応と副作用の違い

 副作用は聞いたことあるけど、副反応は最近聞いて初めて知ったという方へ。

 副作用:医薬品の使用に伴って生じた治療目的に沿わない作用全般➡化学的反応

 副反応:ワクチン接種に伴う、免疫付与以外の反応➡生体反応

【厚生労働省コロナワクチンナビ https://v-sys.mhlw.go.jp/ 2021/4/18参照】

【こびナビ https://covnavi.jp/ 2021/4/18参照】

【高齢者への接種開始 新型コロナワクチンについて分かってきたこと 2021/4/18参照

 https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210411-00231933/ 】

【厚生労働省 新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査) 

健康観察日誌集計の中間報告(3) 2021/4/18参照

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767205.pdf 】 

実際の接種後経過と認めた副反応

3/24に1回目、4/14に2回目のワクチン接種をしました。

1回目接種後は、軽い筋肉痛が出たのみ。

しかし、2回目は予想通りの副反応が出ました…。

時系列に沿って経過を紹介していきます。

14日 

10時 接種

16時 少し筋肉痛っぽくなってきた…腕が上がらない…

22時 結構痛くなってきたし身体もすこしだるい…軽い頭痛がある

熱っぽいけど37℃なら大丈夫

15日

4時 腕が痛すぎて寝返りが打てない。頭痛がひどすぎて眠れない。

   熱を測ってみると38.5℃→急いで解熱剤を飲む

6時 37℃台まで下がったけどまだ身体がだるいし頭痛もある

11時 微熱だけどもう一回解熱剤飲んでおこう

15時 だいぶ楽になってきたけど頭痛、吐き気、倦怠感はまだある

16日

10時 やっと症状が消えてきたかな

という感じです。日勤中に接種し、次の日が夜勤だったので、まあまあ大変でした。

シフト調整が可能であれば念のため、接種翌日はお休みを頂いた方がいいかもしれません。

接種後48時間以内に生じる症状は副反応として扱われるため、自己対処せねばなりません。アセトアミノフェンもしくはイブプロフェンなら使用可能なので、対症療法的に飲むことをおすすめします。(予防的内服はおすすめ出来ません…)

まとめ

いかがでしたか?こんな副反応を聞くと、ワクチン受けたくないなと思うかもしれませんが、感染拡大予防、収束を目指すためにはワクチンの普及が必要不可欠です。ぜひこの情報を基に、前向きに接種を検討してください。

こちらもおすすめ

namiさん
namiさん

京都大学卒業後、とある大学病院のICUでコロナに追われて奮闘中。
臨床と研究をつなぐ人材を目指して、エビデンスに基づいた情報提供を心掛け、今後は大学院進学を視野に入れて日々学習しています。
元同級生のS田に声をかけられ、一緒にNurswitchに記事を投稿することに。
(S田によると、才色兼備の素敵な同期とのこと)

Follow me!

副作用はある?ICU看護師が語るコロナワクチンの特徴” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す