コロナによる医療崩壊の実体~二次被害編~

こんにちは、精神科ナースのS田です。

まだまだ感染者が増加し続けている新型コロナウイルスですが、世間で嘆かれている“医療崩壊”のうち、僕の務める病院でも実際に起きている事例を出して、どのような現状なのかを紹介したいと思います。

コロナウイルスの二次災害

新型コロナウイルスの蔓延により、医療現場はコロナ陽性患者の対応に迫られ、病棟で“医療崩壊”と呼ばれる現象が起きています。

原因として真っ先に考えられるのは「職員のコロナウイルスへの感染」や、「感染患者対応による資材や人材の不足」です。

そのような新型コロナウイルスによる直接的な被害をここで仮に一時災害とします(勝手に定義しています・・・)。

そのような直接的な場合以外にも医療崩壊に関与している要因があるのではないかと、ふと感じて検討してみました。コロナウイルスによる医療崩壊の間接的な要因を二次災害として表現して紹介していきます。

ここで述べるのは実際に僕が体験しているものです。

病棟環境や陽性患者数によって対応が変わるかと思いますので、ご了承ください。

コロナ二次災害の例①看護師の家族が陽性になった場合

コロナ二次災害としてまず挙げられるのが、同居している家族の体調です。

新型コロナウイルスには、「濃厚接触者」という概念が存在します。

インフルエンザにはなかった用語ですが、現在では当然のように使用されています(笑)

実際の「濃厚接触者」の定義はご存知ですか?

コロナウイルス陽性が同居している家族や婚約者に発生した場合、その本人も濃厚接触者として対象になる場合があります。

その場合はPCR検査を受けて陰性の事実を確認するまで出勤することが出来ません。

つまり、

病棟の人手不足の裏側には、同居者の体調も関与していました。

僕の病棟で実際にあった例では、職員の親戚の方がコロナウイルスの陽性となり、職員が濃厚接触者としてPCR検査の対象になりました。

その職員自体は陰性だったのですが、実際に陰性が確認でき、濃厚接触と疑わしい日から数えて2週間は出勤停止として自宅待機をしていました。

その間、その職員不在の状態で病棟はフォローし合って業務をしていました。

コロナ二次災害の例②ママさんナースの場合

次はかなり特殊な事例ですが、ママさんナースの例です。

保育所や保育園でコロナ陽性が発生した場合、その施設は休園になることがあるそうです。

そうなれば小さいお子さんを保育所に預けて出勤しているママさんナースの方は、育児に関して何らかの形で委託しなければ出勤できません。

小学校や中学校の臨時休校や学級閉鎖であれば子供は留守番していられるかもしれませんが、保育園や幼稚園の児童を家に置きっぱなしにはできないのが現実です。

親戚などの頼める宛がなく、共働きであれば、どちらかが仕事を休むなどの対応で穴を埋めなければいけません。

つまり、

ママさんナースの未就学児の育児体制不足

によってママさんナースが出勤できない環境が出来てしまうのです。

僕の職場にも、何人かのママさんナースがいます。

そのうちの1人は、子どもの保育園が休園になったためにお休みをせざるを得なくなってしまいました。

院内に子どもを預かる施設のあるような大きな病院などであればそのような事態は少ないかもしれませんが、実際には託児所のある病院の方が総数でいえば少数派なのではないでしょうか・・・

まとめ

いかがだったでしょうか。

新型コロナウイルスによる医療崩壊は、なにも直接的な感染そのものだけが原因ではないという例として、参考にしていただければと思います。

みなさんの職場ではどのような環境になっているでしょうか?

もしよければコメントでお待ちしています。

まだまだ夜明けまで時間がかかりますが、引き続き頑張っていきましょう!!

それではまた!

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看護師S田さん
看護師S田さん

京都大学卒業後、とある病院で看護師として勤務しながら、看護師の知識向上のため、「ナースイッチ」を創設。日々臨床と研究を両立しながら看護に向き合っています。

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